ラメ・パール・グリッター・ホログラム……化粧品関係の”キラキラ系のアイテム”は、呼称や質感にまつわる用語が多すぎて、迷ってしまいませんか?
わたしも、仕事でコスメの記事を担当するようになってから、戸惑ったことがあります><
今回は、「ラメ関連の良く分からない用語たち」をまとめてみました!よかったら参考にしてみてくださいね。
分かりにくい!ラメ・グリッター・パール・ホロはどう区別する?
「とりあえずキラキラしていればみんなラメなのかと思っていた…」とくにメイクをはじめたばかりなら、そんなふうに思ってしまうこともありますよね。
わたしも10代の頃はラメとパールの違いも分からなかったもの…><
目安となるのは粒子の大きさや光りかたです。微妙なニュアンスの違いで、色々呼び分けされることが多いです。
ただし、基準となる規格がある訳ではないようです。たとえば同じ大きさでもコスメブランドによって別の呼び方をしたりと曖昧な部分もあるので、「雰囲気こんな感じ」としてざっくり捉えるのが実情に即しているのかもしれません。
「グリッター」は大きめのギラギラしたラメを指すことが多い
まずは「グリッター」から。大きさは比較的大きめで、ギラギラとしたラメを指して呼ばれることが多いです。
SNSでよく「ざくざくラメ」などのようにいわれているものは、グリッターという表示があることが多いですね。
実は「グリッター」に関しては明確な定義は存在しないため、曖昧に使われている
ただし、グリッターという言葉は明確な定義が無いようです。メーカーによって、かなり表示の違いが大きいのが実情。
もともと、日本語の「グリッター」は英語のglitterが語源。一方、「ラメ」はフランス語のLaméが語源です。
glitterとは 意味・読み方・使い方
ぴかぴか光る、(…に)ぴかぴか光る、きらきら輝く、きらめく、(…で)きらびやかである、人目を奪う引用元:weblio 英和辞典・和英辞典
lamé, e /lame/
[形] 〔織物が〕金属糸を織り込んだ,ラメ入りの.
それぞれ、別の言葉として日本に入ってきたのかしら?
そのため、ラメやホログラムまで包括して「グリッター」として呼称しているアイテムももちろんあります。
SNSとかでユーザーがレビューするときは、グリッターは大粒のラメを指すことが多いけれど、場合によって曖昧に意味が変わるものとして覚えておいたらいいかもしれないわ。
「パール」は真珠のような光沢のものをあらわす
「パール」はとても分かりやすいと思います。光沢のなかでも、真珠のようにツヤっとした上品な輝きのことです。粒子も細かくて、ラメのように形が見えないことがほとんど。光を反射して、つやつやして見えます。
アイシャドウだけでなく、ハイライトやネイルにもパールタイプがあるわね。
「ホログラム」は形が明確に分かるもの
「ホログラムは」粒が比較的大きく、形が明確に分かるものです。画像は少し分かりにくいですが、ラメよりももっと粒子が大きくて、どんな形なのかがはっきり目視で確認できますよ。
ホログラムが入っているパレットをドラッグストアなどの店頭で見ることはあまりないように思います。
こだわりのある方がネットでラメをコンセプトにしたパレットを購入したりすると、小粒のホログラムが入っていることがありますよ。
ネイルの場合も同様
ネイルでは、アイシャドウに入っているよりももう少し大きいホログラムが入っていることがあります。薄いフィルム素材などで、円形・星型・三角形・乱切りなど、形や厚みなどに色々なバリエーションがあります。
その日の気分にあわせて選べるパーツなどが販売されていますよ。
ネイルの場合も、アイシャドウのときと同じように、キラキラして粒が見えるものは「ラメ(グリッター)」、真珠のような光沢があるのは「パール」、なにも光沢が無いものは「ノンパール」と表現されます。
手芸で使う「スパンコール」「ビジュー」は別物
また、メイクではあまり使わない、手芸(ハンドメイドや工作も)で使う「スパンコール」や「ビジュー」は、よく「ホログラム」と混同されたりしますよね。厳密には、呼び分けがされていますよ。
スパンコールは金属っぽい輝きのある素材で、ビジューは樹脂等でできたキラキラの素材です。これらは布につけたりすることが多いので、メイクにはあまり使われません。
ただ、まれにスパンコールのように金属っぽい光沢のあるホログラムとかも売っていたりするので、そのあたりをなんて呼んだらいいかは悩むところです(^_^;
他にもある!ラメの質感を表す言葉
粒子の大きさだけでなく、ほかにもラメの光沢や質感を表す言葉はたくさんあります。
とりあえず、わたしも昔「なんのこと?」って思ったまぎらわしい言葉を集めたので、一緒に確認してみてくださいね。
「メタリック」な質感は金属感のある輝きのこと
「メタリック」な質感とは、まるで金属のような光沢のこと。粒子の大きさはあまり関係なく使われます。
個人的なイメージだと、洋画とかでバッチリメイクを決めたセレブのお姉さんがアイメイクでメタリックなアイシャドウを使っているイメージだわ!
ラグジュアリーな印象になるので、大人っぽさを演出したいときに良さそうですね。
「シマー」はチラチラと繊細に光るラメのこと
「シマー」は細かいラメがチラチラと繊細に光ること。語源は英語の「shimmer」で、化粧品の商品名や色の名前についていることもありますね。
こちらも、ラメの1つの質感。グリッターのようなギラギラ感は無く、より細かく控えめな輝きのことです。
メタリックやグリッターは日常使いするとオフィスで目立って使いにくいかもですが、このような繊細なものを少し仕込むなら、上品に見えて良いかもしれないですね。
「偏光ラメ」は光の当たり方で色が変わって見えるラメ
「偏光ラメ」とは、光の当たり方で色が変わって見えるラメのことです。塗った部分を動かすと、青や緑など色々な色に反射して見えるのが特徴です。
写真では分かりにくくて申し訳ないです……><
以前この言葉を知ってから、わたしはラメをよくよく観察して見るようになりました。商品やパレットのカラーによって、ほんとうに色々な反射のしかたがあることに気づけたので、見える世界が広がりました。
ラメ好きの方は、あえて偏光ラメのアイテムを探したりもするみたい。自分のなりたい印象によって使うアイテムを変えられるようになると、もっとメイクが楽しくなると思います。
ラメ・パール等の輝きの無い質感を表す言葉
一方、ラメやパールなど、光沢のある粒子が入っていないカラーもあります。それらは、また別の呼び方がされています。
「ノンパール」はパールが含まれていないこと
「ノンパール」はその名のとおり、パールが入っていないことです。マットな質感も、パールが入っていなければノンパールですね。
アイシャドウだけでなく、ネイルカラーにもノンパールがあります。光沢がないぶん、ひかえめで自然な印象になります。
「マット」は陶器のようなサラサラした質感のこと
「マット」は光沢がなくて、まるで陶器のようにサラサラとした質感のこと。似た言葉の「ノンパール」と比べると、「マット」の方がより手触りにフォーカスした表現なのかなと思います。
ファンデーションやリップでは「ツヤ」の反対の意味として用いられることが多く、光沢が無いものは「マット」と呼ばれています。
結構曖昧!けれど覚えておくと便利かも♡
今回ご紹介したように、ラメやパールなどキラキラ系のコスメの言葉は、明確な基準が無いため商品やブランドによって曖昧になっているものもあります。
それでも、ニュアンスを覚えておくだけでも化粧品のレビューが分かりやすくなるので、便利に使えるかもしれません♡
むかしの自分がそうだったように、これまで知らなかった概念を知るだけでも、化粧品の質感の奥深さを楽しめるようになるはずです!
この記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。