あなたはご自身の言葉遣いに自信がありますか。
学生時代はどんなに汚い言葉を使ってもお互い笑顔で許しあえましたし、たとえばネットスラングを使ってもギャグとして片付けられたのですが、大人女子ともなるとなかなかそうはいきません。
会社の中では綺麗な言葉を使っているつもりでも、日頃から汚い言葉遣いをしていれば、ある日突然ボロが出てしまうということもあります。
言葉遣いが汚いと、本来の意図とは別に性格が悪いと思われてしまったり、いらぬ誤解を招いてしまったりといったトラブルに繋がります。
筆者も社会人になる前に、実際に言葉遣いを直しました。それまでは学生のノリをずっと貫いてきましたが、就職の前に面接で敬語につまづいたのです。
周りよりは少し早かったかもしれませんが、綺麗な言葉はその後非常に役に立ちました。
この記事では筆者が実践してみて実際に効果が高かった事柄を中心に、丁寧に解説していきますね。人とのコミュニケーションツールとしての「言葉遣い」をきちんと理解して、あなたも言葉美人を目指してみませんか?
知らないうちに使ってる?おブスな言葉たち
スマートフォンがあるために今はインターネットスラングが身近になりました。
しかし、普段画面の上で触れているインターネットスラングが知らずに口から出てしまうと、人に与える印象を大きくそこなってしまう事があります。
「いなくなってほしい」「やめてほしい」「嫌いだ」そんな気持ちを表すためにこの「死ね」という言葉を使う方もいるようですが、おすすめできません。
会社でうっかり口を滑らせてしまうようなら、大ごとになってしまいます。
「さすがに仕事上では使わないよ」と思っていても、日常生活でこの言葉を使っていれば使うこと自体へのハードルが低くなってしまうという事に留意しましょう。
笑い話の間ですらあまりいい印象はうけませんね。これだけでなく「○○しない」を「○○ねえよ」「○○ねえわ」などのアニメに出てくるような乱暴な言葉遣いも綺麗とは言えません。
もともと否定のニュアンスのある言葉なので、乱暴に使うことでそのニュアンスはますます強くなってしまいます。
かなりネガティブな表現なのですが「どうせ○○なんでしょ」という表現もあります。
笑いながら使うケースでは、知らずのうちに他の誰かを笑いものにしていたり、相手を見下していたりするものです。
実際に相手の立場に立って考えてみれば「どうせ」だなんて言われて嬉しい人はいませんし、「○○なんでしょ」という一方的な決めつけも気持ちの良いものではありませんよね。
言葉は日々変化していくものですし、「今の若者は言葉遣いが乱れている!」とお説教するつもりはありませんが、綺麗な言葉遣いを目指すならふさわしくない言葉というものもしっかりと覚えておいたほうがいいです。
ふさわしくない言葉を頭に入れておくことで、ウッカリ使ってしまっているという事態を防ぎましょう。
言葉美人になるには?ポイントを押さえれば大丈夫♡
先ほどの見出しの内容を見て、ビクッとした方もいるかもしれませんし、不快になった方も多いかもしれません。もしそうであれば、今一度「言葉というツールの重要性」を考えて欲しいのです。
インターネットを使用している間や、仕事など理性的に行動するときは、比較的言葉が鋭くなりがちです。
インターネットは相手の顔が見えないこと、仕事は感情より論理を優先しなければならない背景があることなど、知らず知らずのうちに言葉を鋭くしてしまう背景はたくさんあります。
相手の感情を冷静に考えてみれば「こんな言葉を言う必要無かった・・・」と後悔することもあるでしょう。
スピリチュアルな話になりますが言霊(ことだま)という言葉には魂がこもっているという考え方もあります。誰かを傷つけてしまうことを考えると、言霊の概念である「言葉には力がある」という考え方もなんだか分かるような気がします。
では本題の「美しい言葉遣い」というのは、具体的にどのような言葉なのでしょう?言葉遣いが美しくなるためにマスターしたいワードの例を挙げてみましょう。
ただ言葉が綺麗なだけでなく、その背景にある思いやりについてもぜひ一緒に考えてみてください。
ビジネスシーンで使いたい3大敬語
大人女子の皆さんであれば既にもう敬語をマスターされていると思いますが、もう少しステップアップするためには比較的上品に聞こえる敬語を押さえておきましょう。
普段使っている敬語を少し変えるだけでOKなので、生活の中に取り入れやすいと思います。
会社でよく使う敬語として謝罪の言葉である「すみません」を使う方も多いかもしれませんが、ワンステップ上級にするためには「恐れ入ります」という表現もあります。
「ありがとうございます」も「恐れ入ります」変えることができますよ。
若い頃によく使ってしまうのが「了解しました」ですね。フレッシュな印象を与えるこの言葉ですが、厳密に言うとビジネスシーンではあまり良くないとされています。
そんなときは「承知いたしました」に変えてみましょう。
「○○と思いますが」という表現も間違いではありませんが、さらに丁寧に聞こえるためには「存じます」という表現もあります。
「お忙しいとは存じますが」「不躾だとは存じますが」などのように謙遜のニュアンスが強くなってくるので相手により丁寧な印象を与えることができますよ。
友達に使ってみる♡共感の言葉3つ
コミニュケーションに必要不可欠なのが相槌です。相手に与える印象がいい相槌の言葉の中でも、特に筆者がおすすめしたい3つの言葉がこちらです。
相槌を打つ時に「うんうん」と言いますよね。さらに「そうだよね」という相槌も付け加えてみましょう。
実際にそうは感じていなくても、この言葉をしっかり伝えることで相手は自分自身がちゃんと話を聞いてもらえているんだという感覚になります。
コミュニケーションの上ではこれが非常に大事なのです。
先ほどの「そうだよね」もひとつなのですが、「そうなの?」と聞き返すことも大切。これができる人は会話のキャッチボールがとても上手になります。
自分の意見を言いたい時に、「でも」「ええ?」を使わなくても、「そうなの?私はね」と切り返すことが可能になります。
より共感の強い時なら、「私もだよ」と言ってみるのがいいでしょう。
男性脳女性脳という考え方になりますが、女性脳の方はより共感のコミュニケーションに重点を置くと考えられています。ですから女性脳同士であれば、共感の言葉の掛け合いというのが良いコミュニケーションにつながる可能性が高いです。
強い共感をあらわすには「私もだよ」と声をかけてあげるのがベスト。
女性脳と男性脳は、自分の性別と必ずしも一致しないケースも多いのだそうです。ぜひこちらで判別してみてくださいね。筆者は女性なのですが、バッチリ男性脳と診断されてしまいました(笑)
共感を得たい女性脳とロジカルな男性脳は、自然に会話が噛み合わないことも多いので、冷静に相手の立場に立った受け答えが必要になってきますよ。(体験談)
使うだけで好印象♡クッション言葉
クッション言葉とは「そのまま使ってしまうとかなり棘のある言葉や言いにくい言葉」の前に使って、あらかじめその言葉の衝撃を和らげる作用のある言葉のことです。
これは相手にとって好ましくない状況を伝える時に役立ちます。相手にとって残念な報告をしなければならない時というのは人間誰しもあります。
そんな時にいくら正しいことを言っているからといって何でも言ってしまうのはデリカシーに欠けるというものですよね。
「残念だけどね、じつは」この言葉を添えることで相手の衝撃は和らぐでしょう。
頼みにくいことを頼むことは誰しもあるでしょう。特に家族間などの親しい仲であるからこそなかなか頼みにくいこともありますよね。
その時には「もしよかったら」を積極的に使ってみましょう。英語で言えば please みたいなニュアンスとなるでしょうか。より丁寧な印象になります。
日本人は断るのが苦手だと言います。そのひとつには断るための言葉のバリエーションがあまり少ないというのもあるかもしれません。
「無理!」と言ってしまうのはなかなか難しいでしょうし「ごめんなさい」を言うのも気が引ける場合もあります。
そんな時に「せっかくだけど」を挟んで見ると良いでしょう。これが使えるか使えないかで断った時にも相手に優しさがちゃんと伝わるかどうかが変わってきます。
言葉美人になるとコミュニケーション上手に♡
今回の記事でなぜこんなに筆者が「言葉美人」を強調したのかと言うと、言葉というのはコミュニケーションに直結するツールであるためです。
あなたひとりだけで生きるのであれば、会話なんて必要ありませんよね。
しかし人間は、誰もひとりで生きることなんてできません。いつだって何かを成し遂げたり何かをこなしたりするには、必ず誰かと一緒に居るものです。
その時の人間関係を円滑にするにはやはり言葉が綺麗であることが大切ではないでしょうか。言葉が綺麗な人は円満な人間関係が築きやすくなります。
たとえば良くモテる人が外見だけでなく中身も評価されるのは、言葉遣いが綺麗であるという要素も影響しているのでしょう。
時にはすれ違うこともあったとしても、仲直りできるかどうかは普段の人間性によるところも大きいのではないでしょうか。

「言葉遣い」は生まれつきではありません。
後天的に取得するものなので、今日からでも磨くことができますよ♪
言葉というコミュニケーションツールを最大限に活用するためにも、あなたも自分自身の言葉遣いを今一度見直してみませんか?