「はちみつを金属製のスプーンですくうと変質してしまう。」あなたはこんな噂を聞いたことがありませんか?
今回はこの噂について深く掘り下げて調べてみた結果をまとめたいと思います。
はちみつとステンレスの相性があまり良くないって本当?
はちみつとステンレスのスプーンの相性が良くない理由は何なのでしょうか、インターネットをリサーチしてみました。
通説その1:はちみつは金属性のスプーンを溶かす?
風の噂でははちみつは金属製のスプーンを溶かすという風に言われていますが、これはどうも信憑性がないようです。

筆者もはちみつをヨーグルトの上にかけて食べることがよくありますが、これといってスプーンが溶けた様子を見たことはありません。
インターネットで検索をしても実際に金属を溶かすと言った記述は見られませんでした。
この通説1はおそらく、後述する金属のスプーンとハチミツの相性の話が間違って解釈されたものと思われます。
通説その2:金属性のスプーンははちみつを変質させる?
もう一つの噂として、金属製のスプーンははちみつを変質させてしまうというものがあります。こちらも目で見た限りでは、内部でどのような変化が起こっているのかが見えにくいですよね。
調べてみると、これはどうやらはちみつの品質が劣化するということではなく、栄養成分や風味が変わってしまうということのようです。
はちみつのpHは3.3~4.9で酸性のため、金属のスプーンですくうと金属イオンと化学反応を起こしてはちみつの風味が損なわれてしまうのですね。
これならどのはちみつにも当てはまることがあるのかもしれません。
しかし、スプーンに触れた部分を取り除かなければならないほど、はちみつが傷むということではありませんので、気にならない方は今までどおりで大丈夫です。

わたしは金属以外のスプーンでしか食べたことがないです。
はちみつ本来の味を知らないのかもしれません(笑)

今まであまり気にしないで金属のスプーンで食べてたわよね~。
マヌカハニーと金属製のスプーンは相性が悪いので注意!
一方ではちみつを金属のスプーンですくうと、はちみつの殺菌成分が弱まると言う噂もあります。
しかし、実際はどのはちみつにも当てはまるわけではありません。本当のところは、はちみつの中でも『マヌカハニー』と呼ばれる種類のハチミツとの相性が悪いのだということです。
マヌカハニーとは?
マヌカハニーとは「マヌカ」というフトモモ科の木から採れるはちみつのことです。ニュージーランドの先住民族のマオリ族は古くからこのマヌカハニーを薬として使用していた経緯があり、民間療法としても重宝されてきました。
画像出典:Amazonより

あれ?マヌカハニーってニュージーランドのなのに、隣の国のオーストラリアでもマヌカハニーを販売してるのはなんで?

これは難しい問題みたい。マヌカの木はどちらの国にもあるの。
けれど、ニュージーランドは「先住民族のマオリ族が起源」としてブランディングを進めているわ。
現在、商標を申請しているのはニュージーランドなんですって。だから、本家のマヌカハニーはニュージーランド産のものっていう事になるわ。

一方のオーストラリアは「マヌカは先住民アボリジニが由来」だと唱えているのね。両者をなんとか区別するために、成分を科学的に検証しているのですって。
これは、国際問題に発展しているようなので、まずは様子を見守りましょう。
参考URL:「マヌカハニーは誰のもの?」
マヌカハニーは、抗菌活性力があることが科学的に確認されています。わたしたちがマヌカハニーを選ぶときは、ボトルの抗菌活性力の数値を目安にして購入しましょう。
どうしてマヌカハニーと金属のスプーンは相性が悪いの?
さて、多方面から注目を浴びるマヌカハニー。マヌカハニーの中には他のはちみつと違ってメチルグリオキサールという成分が含まれています。

とても殺菌力の高い成分で、さまざまな研究からも科学的根拠があると分かり始めているみたい♪
このメチルグリオキサールが金属との相性が悪く、金属のスプーンですくうことでマヌカハニーの殺菌力が弱まってしまうということが起こるようです。

マヌカハニーを金属製のスプーンですくうのは控えた方がいいわね。

なるほど!
これが噂として広まって、普通のはちみつまで金属のスプーンを控える人が出てきたんだね!
ここまで調べてみて分かったことは、はちみつの中には金属製のスプーンと相性が良くない種類もあるということです。
しかし、必ずしも全てのはちみつで金属製のスプーンがNGな訳ではありません。
はちみつをすくう棒『ハニーディッパー』をつかってみない?
みなさんがマヌカハニーを購入するとき、その栄養を大事にしたいのなら金属製のスプーンを避ける必要があるでしょう。ではなにですくうのか?

代案は、この画像のようなアイテムを使うことよ!
イラストやはちみつのパッケージなどでよく見る、はちみつをすくうコレ↑の名前は「ハニーディッパー」というのです。はちみつの瓶から出す時にこのハニーディッパ―を使ってみるのもいいかもしれませんね。
ハニーディッパーは金属製・シリコン製・ガラス製などたくさんの種類があります。 筆者が1番おすすめなのは木製のものです。

マヌカハニーのために木製のハニーディッパーを買ってみるのもおしゃれでいいわね!
ハニーディッパーの洗い方
ハニーディッパーははちみつが固まってしまう前に洗うのがおすすめです。
使い終わったら、中性洗剤を溶いたお湯の中でよくすすぎましょう。その後通常の食器と同じように洗って大丈夫です。

このハニーディッパーって、ディ○ニーのキャラクターのp・・・

きゃあぁぁ!ゆな!大人の事情でこれ以上名前を出したらいけないわ!
その黄色いクマちゃんの名前を出したらこの弱小ブログなんてすぐに消えてしまうわよ(汗)

はちみつを連想させるその黄色いクマさんにもきっと商標権があるわね・・・
摂ってうれしい!はちみつの栄養成分
はちみつにはこんなに栄養がたくさん含まれています!
- カルシウム
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- 葉酸
- ニコチン酸
- パントテン酸
- ビタミンC
- ビタミンK
- ビオチン
- カリウム
- 鉄
- パロチン

同じ甘みでも砂糖を摂るよりこっちの方がいいわね!
はちみつはスプーン1杯(大さじ1杯)=65kcal
こんなに栄養が豊富なのに、はちみつは大さじ1杯あたり65キロカロリーです。しかし砂糖より甘味度が高いので、同じ大さじ1杯でもとても甘く感じます。
「砂糖が大さじ3杯(27g)に対し、ハチミツが大さじ1杯(21g)」で同じ甘さになります。
出典:ハチミツの効能と栄養成分
その結果、甘味度が高いはちみつを砂糖と同じ用途で使用した場合、はちみつの方が低カロリーとなります。

ダイエットの時にははちみつだな!
小さい子供にははちみつはNG!高リスクの理由
これだけ体にいいはちみつですが、年齢が1歳に満たない乳児には与えてはいけません。
これは厚生労働省の公式ページにも書かれていますが、まだ消化器系が未熟な赤ちゃんがはちみつを摂取すると乳児ボツリヌス症になることがあります。
「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから」にしましょう。
赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出すため、便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こすことがあります。

これはわたしが薬学検定試験の時に勉強して、とても印象にのこっている内容なの。
カラダにいいハチミツなのに、乳児に与えるのは良くないってちょっと意外だったわ。
ボツリヌス菌はどこにでもいるありふれた菌で、大人の方の場合はこのボツリヌス菌に腸内細菌が勝てるので発症する心配はほとんどないそうよ。
栄養価の高いはちみつ♡木製のハニーディッパーをつかえばOK
はちみつと金属製のスプーンについて調べていきましたが、同時に優れたはちみつであるマヌカハニーの特徴についても分かりましたね。
この記事のまとめ
- はちみつが金属を溶かすというのは根拠がない
- 金属製のスプーンがはちみつの殺菌力を弱める可能性はある(マヌカハニー)
- はちみつをすくうあの棒の名前は『ハニーディッパー』
- はちみつは大人が摂りたい栄養がいっぱい!(1歳以下の乳児に注意)
- はちみつ大さじ1=65kcal
この記事を参考にして、ぜひあなたの生活にもはちみつを取り入れてみてくださいね!!